電線はりがね)” の例文
前の電線はりがねに雀がチユチユツと飛んで来てつるんだかと思ふとパツと別れた。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
電線はりがねに鳶の子が啼き月の夜に赤いくぴいひよろろろよ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
電線はりがねに雀とまりてつるみたり悲しかりけりまた飛んでけり
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
電線はりがね蜘蛛手くもでの上の二十日はつかの月あはれなるかも片時雨して
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
つぎつぎと來て立つ見れば電線はりがねやこの空ぞ渡る秋鳥の道
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
つぎつぎと来て立つ見れば電線はりがねやこの空ぞ渡る秋鳥の道
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
塵にまみれた桜さへ、電線はりがねにさへ、路次にさへ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)