えら)” の例文
「述懐は一種の慰藉ゐしやなりサ、人誰か愚痴なからんやダ、君とても口にこそえらいことを吐くが、雄いことを吐くだけ腹の底には不平が、うづいて居るんだらう」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ほんたうに前の奥様はナカ/\えらい、好い方で御座いました、御容姿ごきりやうもスツキリとした美くしいお方で——梅子さんが御容姿と云ひ、御気質と云ひ、阿母さんソツクリでいらつしやいますの
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)