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陣屋
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じんや
ふりがな文庫
“
陣屋
(
じんや
)” の例文
しかし、
加賀見忍剣
(
かがみにんけん
)
や
龍太郎
(
りゅうたろう
)
やまた
咲耶子
(
さくやこ
)
にいたるまで、みなこの報告を天来の
福音
(
ふくいん
)
ときいて
武田再興
(
たけださいこう
)
の
喜悦
(
きえつ
)
にみなぎり、春風
陣屋
(
じんや
)
にみちてきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると同じ三十日の
夜
(
よ
)
、
井伊掃部頭直孝
(
いいかもんのかみなおたか
)
の
陣屋
(
じんや
)
に召し使いになっていた女が一人
俄
(
にわか
)
に気の狂ったように叫び出した。彼女はやっと三十を越した、
古千屋
(
こちや
)
という名の女だった。
古千屋
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一体大塚城というのはドコにあったろう? そんな問題を出すのがそもそも野暮のドン詰りであるが、もともと城主の大石というのが定正の
裨将
(
ひしょう
)
であるから、城と称するが実は
陣屋
(
じんや
)
であろう。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
貞任が
陣屋
(
じんや
)
を
構
(
かま
)
えし
址
(
あと
)
とも言い伝う。
景色
(
けしき
)
よきところにて東海岸よく見ゆ。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
たくみに大殿をワナにおとし
入
(
い
)
れ、
桑名
(
くわな
)
にいる
秀吉
(
ひでよし
)
の
陣屋
(
じんや
)
まで、送りとどけんとする呂宋兵衛、さだめし
明日
(
あす
)
はぎょうさんな
人数
(
にんず
)
をもってくりだすことでしょう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
陣屋
(
じんや
)
の内外にあふれて、まことこれこそ
極楽
(
ごくらく
)
の
景色
(
けしき
)
かと、見るからにただ涙ぐましい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“陣屋”の意味
《名詞》
陣屋(じんや)
兵士の営所。軍営。
江戸時代、城を持たない大名の居所。
郡代、代官の居所。
宿衛する人の詰所。
(出典:Wiktionary)
“陣屋”の解説
陣屋(じんや)は、日本の近世史において領主の所領の拠点となる場所に置かれた城以外の構築物であり多義的な概念である。なお、古代史では宮中など(宮城や京師)を警固する衛士の詰所、中世史では合戦時に兵士が臨時に駐屯する軍営などを陣屋と呼んだ。以下では日本の近世史の用語としての「陣屋」について述べる。
(出典:Wikipedia)
陣
常用漢字
中学
部首:⾩
10画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“陣屋”で始まる語句
陣屋横町
陣屋門