“阿含(あごん)” の例文
譬喩(ひゆ)を以ていふときは、穉(をさな)き立實論は阿含(あごん)の如く、偏(かたよ)りたる主觀想論は般若(はんにや)の如く、先天立實論は法華涅槃(ほつけねはん)の如し。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
されば大恩(だいおん)教主(けうしゆ)は先(ま)づ阿含(あごん)を説法(せつぱう)し志道軒(しだうけん)は隆々(りゆう/\)と木陰(ぼくいん)を揮回(ふりまは)す、皆之(みなこ)れこ〻の呼吸(こきふ)を呑込(のみこ)んでの上(うへ)の咄(はなし)なり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)
譬喩は即ち寓話です、寓話は即ち子供だましです、およそ四諦十二因縁(したいじゅうにいんねん)のわからぬものにも譬喩はわかります、阿含(あごん)華厳(けごん)の哲学に盲目なものも、寓話の手裏剣には胸を貫かれるのです。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)