閻浮提えんぶだい)” の例文
閻浮提えんぶだいの内に湖あり、その中に金輪際より生い出でたる水晶の山あり、天女の住む所なり」というのはこの島のことであろうか。
殊に日蓮聖人の「前代未聞の大闘諍とうじょう閻浮提えんぶだいに起るべし」は私の軍事研究に不動の目標を与えたのである。
戦争史大観 (新字新仮名) / 石原莞爾(著)
「我が法の中に於て、闘諍言訟とうじょうごんじょうして白法びゃくほふ隠没せん(大集経)」時ひとり大白法たる法華経を留めて「閻浮提えんぶだいに広宣流布して断絶せしむることなし(法華経薬王品)」
それからこの北洲の人はことごとく十善を行い悪行を教えさず。みな寿千歳で欠減する者なし。死後は忉利天とうりてんに生まれ天上で終ってこの閻浮提えんぶだい洲の富貴人に生まれる。
日に閻浮提えんぶだい洲を三度めぐって疲れず王のおもうままになっていつもその意にかなうという(『正法念処経』二、『法集経』一)。『修行本起経』に紺馬宝は珠のたてがみを具うとあるもこれだ。
離車に捕わるるに及んだで繋がれいる、何卒なにとぞ救い助けたまえ、一体竜宮の飲食に種々ある、一度食うて一生懸って消化するもあり、二十年で消化するも七年でするもあれば、閻浮提えんぶだい人間の食もある