関口せきぐち)” の例文
旧字:關口
間もなく田代屋を抜け出した一人の女——小風呂敷を胸に抱いて後前あとさきを見廻しながら水道端の宵闇よいやみ関口せきぐちの方へ急ぎます。
ハア、お一人は静岡しづをか知事ちじをなすツた関口せきぐちさん、お一人は御料局長ごれうきよくちやう肥田ひださんで、お情交なかいもんだから、何時いつでも御一緒ごいつしよで。岩「大層たいそうせわしさうで。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
東豊山新長谷寺しんちょうこくじ目白不動尊めじろふどうそんのたゝせ玉へる山は宝永の頃再昌院法印さいしょういんほういんのすめる関口せきぐち疏儀荘そぎしょうよりちかければ西南せいなんにかたぶく日影に杖をたてゝ時しらぬ富士の白雪しらゆき
夜は、関口せきぐちの方からほたるが飛んで来て、時鳥ほととぎすも鳴きすぎた。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それに関口せきぐちさんと肥田ひださんは鉄道てつだうにはりたとつて、何日いつでもお馬車ばしやで。岩「なにしろ奇態きたいなもので……。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)