“間一髪”の読み方と例文
旧字:間一髮
読み方割合
かんいっぱつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、仁科少佐がそう云うむずかしい、つ危険な仕事に、間一髪かんいっぱつと云う所で成功するには、いつも隠れた助力者があるのです。
計略二重戦:少年密偵 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
天然を講究する人一草一木のを知り、人事を観察する人一些事一微物の真面目しんめんぼくり、人間心中間一髪かんいっぱつの動機を観る者は絶無にして僅有きんゆうなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
袁尚は、間一髪かんいっぱつの危機を辛くものがれて、中山ちゅうざん(河北省保定)方面へ逃げ走った。その時印綬いんじゅ旗幟はたじるしまで捨てて行ったので、曹操の将士からよい物笑いにされた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)