“かんいっぱつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
間一髪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その掴みそこねたこっちの破綻はたんを透かさず泳がせて置いて、間一髪かんいっぱつに摺り抜けてしまったという早業になるのです——摺り抜けた途端が、すでに走り出したことになる。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「アザラシだ! アザラシだ! アザラシだ!」と、アッカは、耳をもつんざくするどいさけび声をあげながら、はげしくばたきして、空に舞いあがりました。まさに、間一髪かんいっぱつです。
ところが、間一髪かんいっぱつのところで、ガチョウは感づいたのにちがいありません。さっと、わきへとびのきました。キツネどもは、もののみごとに失敗しっぱいです。けれども、まだまだ危険きけんはせまっています。