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間一髪
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かんいっぱつ
ふりがな文庫
“
間一髪
(
かんいっぱつ
)” の例文
旧字:
間一髮
けれども、仁科少佐がそう云うむずかしい、
且
(
か
)
つ危険な仕事に、
間一髪
(
かんいっぱつ
)
と云う所で成功するには、いつも隠れた助力者があるのです。
計略二重戦:少年密偵
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
天然を講究する人一草一木の
微
(
び
)
を知り、人事を観察する人一些事一微物の
真面目
(
しんめんぼく
)
を
識
(
し
)
り、人間心中
間一髪
(
かんいっぱつ
)
の動機を観る者は絶無にして
僅有
(
きんゆう
)
なり。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
袁尚は、
間一髪
(
かんいっぱつ
)
の危機を辛くものがれて、
中山
(
ちゅうざん
)
(河北省保定)方面へ逃げ走った。その時
印綬
(
いんじゅ
)
や
旗幟
(
はたじるし
)
まで捨てて行ったので、曹操の将士からよい物笑いにされた。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その掴みそこねたこっちの
破綻
(
はたん
)
を透かさず泳がせて置いて、
間一髪
(
かんいっぱつ
)
に摺り抜けてしまったという早業になるのです——摺り抜けた途端が、すでに走り出したことになる。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「アザラシだ! アザラシだ! アザラシだ!」と、アッカは、耳をもつんざく
鋭
(
するど
)
いさけび声をあげながら、はげしく
羽
(
は
)
ばたきして、空に舞いあがりました。まさに、
間一髪
(
かんいっぱつ
)
です。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
ところが、
間一髪
(
かんいっぱつ
)
のところで、ガチョウは感づいたのにちがいありません。さっと、わきへとびのきました。キツネどもは、もののみごとに
失敗
(
しっぱい
)
です。けれども、まだまだ
危険
(
きけん
)
はせまっています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
“間一髪”の意味
《名詞・形容動詞》
事態が身近なところまで差し迫っていること。
(出典:Wiktionary)
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
髪
常用漢字
中学
部首:⾽
14画
“間一”で始まる語句
間一髮