“閑院宮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんいんのみや50.0%
かんゐんのみや50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当然閑院宮かんいんのみや別邸前の山径やまみちを辿ることになり、同時に、小田原城の下を通るトンネルから汽車のでてくる線路に沿うて歩くことになるのである。
復員殺人事件 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
閑院宮かんいんのみや寛子ひろこ女王殿下が小田原おだわらの御用邸のとうかいで、東久邇宮ひがしくにのみや師正もろまさ王殿下がくげ沼で、それぞれ御惨死ござんしなされたのはまことにおんいたわしいかぎりです。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
たちまち青木外相夫婦及び令嬢が、ずうと玄関の入口まで出で行くを何事と眺むれば、閑院宮かんゐんのみや同妃殿下の来りたまへるなり。群衆はさつと道を開きぬ。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
咄さん拙者は九條家の家來なり一體公家方は官位高く祿ろくひくきもの故に聊か役にたつものあれば諸家方より臨時お雇ひに預る事あり拙者九條家に在勤中ざいきんちうは北の御門みかど御笏代おしやくがはりに雇れ參りし事折々なり此きた御門みかどとは四親王の家柄にて有栖川宮桂宮かつらのみや閑院宮かんゐんのみや伏見宮ふしみのみや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)