長坂橋ちょうはんきょう)” の例文
トロイの城壁を三匝さんそうしたとか、えんぴと張飛が長坂橋ちょうはんきょう丈八じょうはち蛇矛だぼうよこたえて、曹操そうそうの軍百万人をにらめ返したとか大袈裟おおげさな事ばかり連想する。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こは、りょう軍師には、怪しからんことをいわれる。何故、この張飛を軽んじ給うか。馬超匹夫、何ほどのことかあらん。むかし長坂橋ちょうはんきょうに百万の曹軍を
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冒頭に置いての責道具ハテわけもない濡衣ぬれぎぬ椀の白魚しらおもむしって食うそれがしかれいたりとも骨湯こつゆは頂かぬと往時権現様得意の逃支度冗談ではござりませぬとその夜冬吉が金輪奈落こんりんならくの底尽きぬ腹立ちただいまと小露が座敷戻りの挨拶あいさつ長坂橋ちょうはんきょう張飛ちょうひ睨んだばかりの勢いに小露は顫え上りそれから明けても三国割拠お互いに気まずく笑い声は
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
むかし当陽とうよう長坂橋ちょうはんきょうで、天下に鳴らした豪勇は、とくに予も聞いていたが、いくら英雄でも、年すでに七旬の白髪だ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ために玄徳は、長坂橋ちょうはんきょう(湖北省・当陽、宜昌の東十里)附近でもさんざんに痛めつけられ、漢江の渡口わたしまで追いつめられてきた頃は、進退まったくきわまって
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長坂橋ちょうはんきょう——とある。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長坂橋ちょうはんきょう
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)