“長坂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうはん60.0%
ながさか40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて当陽とうようの戦には、趙雲が、命にかけて、長坂ちょうはんにむらがる敵大軍の中より救いまいらせたこともある。——さ、お返しなさい、阿斗の君を
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると趙雲はきょのごとき眼をして、張翼の卑怯を叱った。——知らずや汝、むかし長坂ちょうはんの戦に、曹軍八十万の兵を草芥そうかいのように蹴ちらし去ったのは誰であったか——と。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
有名な蛇橋じゃばしの伝説に昔をしのびながら、大谷川のささやきをあとにして、老杉ろうさん昼なお暗い長坂ながさかをのぼりますと、神輿旅所みこしたびしょとして知られる山王社さんのうしゃがある。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
井伊兵部いいひょうぶ、石川数正かずまさ本多ほんだ平八郎、彦八郎などの一族、鳥居とりい、大久保、松平まつだいら奥平おくだいらなどの譜代ふだい、酒井、榊原さかきばらなどの精鋭、水野、近藤、長坂ながさか坂部さかべ、などの旗本たち——。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)