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鏘然
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そうぜん
ふりがな文庫
“
鏘然
(
そうぜん
)” の例文
夜が明けて彼が初めて立ちあがる時「
鏘然
(
そうぜん
)
として声あり」シャラランとその甲冑の上を氷が滑り落ちていく、というのである。
美学入門
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
その太刀が、ほとんど無意識に受けとめた、次郎の太刀の刃を打って、
鏘然
(
そうぜん
)
とした響きと共に、またたく
間
(
あいだ
)
、火花を散らした。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この言葉が私の唇から
洩
(
も
)
れるや
否
(
いな
)
や——まるでほんとうに真鍮の楯がそのとき銀の床の上に
轟然
(
ごうぜん
)
と落ちたかのように——はっきりした、うつろな、金属性の、
鏘然
(
そうぜん
)
たる
アッシャー家の崩壊
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
まるで
蛍籠
(
ほたるかご
)
でもブチ
砕
(
くだ
)
いたような、青白い火花が、
鏘然
(
そうぜん
)
として八
方
(
ぽう
)
へ散った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鎖ばかりは敷石の上に落ちて
鏘然
(
そうぜん
)
と鳴る。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
その時、
鏘然
(
そうぜん
)
と太刀音がした。
大衆文芸作法
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
しかし剣は一瞬の後、やはり
鏘然
(
そうぜん
)
と
床
(
ゆか
)
に落ちた。彼はその剣を拾い取ると、
切先
(
きっさき
)
を歯に
啣
(
くわ
)
えながら苦もなく二つに折って見せた。そうして冷笑を浮べたまま、戦いを
挑
(
いど
)
むように女を見た。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鏘
漢検1級
部首:⾦
19画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“鏘”で始まる語句
鏘々
鏘鏘
鏘
鏘々然
鏘々戟々