しずめ)” の例文
旧字:
み「隣の方と一緒でも構わぬよ、探偵を勤めるが何も恥では有るまいし」と言い掛るを細君が「なに爾では有りませんよ」としずめんとすれど耳に入れず
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
北陸のしずめが遠くして、中京にむちを挙ぐるに及ばない間に、佐久間蛮甥の短慮にあやまられ、敏捷無類の猿面郎にしてやられたという次第だから、全力を尽しての興亡の争いとは言えなかっただけに
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)