“鍔鳴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つばな57.1%
つばなり42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、その槍の穂がくるより早く、弦之丞は刀のつかをつかんだまま、かかとを蹴って左へ跳び、同時に鍔鳴つばなりさせて一刀を抜き払った。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みなぎりだした殺念はがんにあらわれてものすごい。月光を吸いきった三尺たらず無銘のわざもの、かつ然と鍔鳴つばなりさせて天蓋の影へ斬りかかった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鍔鳴つばなりをさせてさやに収め、血の附いた紙を藪蔭へ投込んで、すうときに掛るから權六は怪しんですうッと立上り
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
背なかのさやへ、三尺もある白刃しらはが吸われて、ぴいんと、すべり落ちたとたんに高い鍔鳴つばなりがひびく。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)