“鍔音”の読み方と例文
読み方割合
つばおと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刀の血糊ちのりを拭いてとると、チーンと鳴りのいい鍔音つばおとをさせて、金右衛門と肩をならべて石段を一歩、一歩、と降りかけます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ピカピカ二三べんひらめかしたと思うと、スラリとまたさやの中へ叩き込んで、多少の鍔音つばおともさせませんでした。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
休之助は持っていた刀で、ぱちんとするどく鍔音つばおとをさせた。伝次はぴくりと首をちぢめた。
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)