“つばな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茅花72.0%
鍔鳴16.0%
茅針8.0%
鍔無4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日お磯は、牧場へ茅花つばなを摘みにゆきました。やはりいつものように右の手には御気に入りの人形が抱っこされていました。
博多人形 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
みなぎりだした殺念はがんにあらわれてものすごい。月光を吸いきった三尺たらず無銘のわざもの、かつ然と鍔鳴つばなりさせて天蓋の影へ斬りかかった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石ころの上に坐つて尻が痛かつたり、足の甲を茅針つばなにつつかれたりするのも興がある。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
他の二人も老人らしくつこらしい打扮だが、一人の褐色かっしょく土耳古帽子トルコぼうしに黒いきぬ総糸ふさいとが長くれているのはちょっと人目を側立そばだたせたし、また他の一人の鍔無つばなしの平たい毛織帽子に
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)