鋼鉄かうてつ)” の例文
旧字:鋼鐵
ところが去來いざ取懸とりかかツて見ると、ちつとも豫期よきした調子てうしが出て來ない。頭の中に描かれた作品と、眼前がんぜんに描出される作品とはなまり鋼鉄かうてつほどの相違さうゐがある。周三は自分ながら自分の腕のなまくらなのに呆返あきれかへツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
この村に鍛冶かぢ鋼鉄かうてつを鍛へ居りつちのひびきも日本にほんに似たり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
鋼鉄かうてつのにほひにむせ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)