鋭声とごゑ)” の例文
旧字:鋭聲
電柱に裏吹かれゐる蝉のの飛び立つと見れば鋭声とごゑれたり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大風をつき抜く様な鋭声とごゑが野づらに伝はる。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
草塚にこもるこほろぎ潮騒しほさゐのとどろ立つ夜を鋭声とごゑしきりに
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
野分のわきだちかけりつぎ来る秋鳥のきそふ鋭声とごゑ朝明あさけまされり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
る蝉の鋭声とごゑしじながら立秋を今日を涼しくおもほゆ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)