“銀粉”の読み方と例文
読み方割合
ぎんぷん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
濡れた鼻息は、陽炎かげろうに蒸されて、長閑のどか銀粉ぎんぷんいた。そのひまに、姉妹きょうだいは見えなくなったのである。桃の花の微笑ほほえむ時、黙って顔を見合せた。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
魚鱗ぎょりんのような閃光せんこうをえがいて飛んできた鎧通よろいどおしが、龍太郎の太刀たちにあたると同時に、銀粉ぎんぷんのふくろが切れたように、粉々こなごなとくだけ散って、あたりはにわかに
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)