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金殿玉楼
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きんでんぎょくろう
ふりがな文庫
“
金殿玉楼
(
きんでんぎょくろう
)” の例文
金殿玉楼
(
きんでんぎょくろう
)
その影を
緑波
(
りょくは
)
に流す処
春風
(
しゅんぷう
)
に
柳絮
(
りゅうじょ
)
は雪と飛び
黄葉
(
こうよう
)
は
秋風
(
しゅうふう
)
に
菲々
(
ひひ
)
として舞うさまを
想見
(
おもいみ
)
れば
宛
(
さなが
)
ら青貝の
屏風
(
びょうぶ
)
七宝
(
しっぽう
)
の古陶器を見る如き色彩の眩惑を覚ゆる。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ソロモン王の如きも女子を
賤
(
いやし
)
めているけれども、彼は世にソロモンの栄華の称ある如く、
金殿玉楼
(
きんでんぎょくろう
)
酒池肉林
(
しゅちにくりん
)
におよそ人間として望み得らるべき物欲の限を満足せしめ
現代の婦人に告ぐ
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
金殿玉楼
(
きんでんぎょくろう
)
の栄華が楽しいか、土を巣にして、
魔魅跳梁
(
まみちょうりょう
)
の世渡りが楽しいか、おれたちは、楽しみ競べをしてみる気なんだ。そこで、仕事の重宝に、てめえぐらいな童がひとり要り用なんだ。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どうだい、ついこの夏までは、
右大臣織田信長
(
うだいじんおだのぶなが
)
の
居城
(
きょじょう
)
で、この山の
緑
(
みどり
)
のなかには、すばらしい
金殿玉楼
(
きんでんぎょくろう
)
が見えてよ、金の
鯱
(
しゃち
)
や七
重
(
じゅう
)
のお
天主
(
てんしゅ
)
が、日本中をおさえてるようにそびえていた
安土城
(
あづちじょう
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこの
金殿玉楼
(
きんでんぎょくろう
)
よりも、案外、こんなところにあった。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
殿
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
楼
常用漢字
中学
部首:⽊
13画
“金殿”で始まる語句
金殿