“野猫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のねこ80.0%
やびょう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが今夜こそ峰から谷へ幾めぐり、爪を立てた野猫のねこのようにはせめぐっても片時落ちついてなぞいられまいわ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
「や、念入ねんいりなところまでつててやあがつた。野猫のねこことのない原場はらつぱだが。」
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
丸裸のアダムに飼いならされた太古の野猫やびょうのある場合の挙動の遠い遠い反響が今目前に現われているのではないかという幻想の起こることもあった。
備忘録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)