きた)” の例文
生家うち逃亡かけおちて、坑夫にまで、なりさがる決心なんだから、大抵の事に辟易へきえきしそうもないもんだがやっぱりきたないもののそばへは寄りつきたくなかった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「由っちゃん、親切ありがとう……だけど俺もう、俺はもう前よかもっともっときたなくなっちまったんだよ……おまけに片足の跛足びっことくらア……ふっふっふ」
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「何って。なぜ俺みたいにきたないもんと、遊んでくれるんだい」
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)