“郎君”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あなた66.7%
ろうくん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郎君あなたはもと貧しかったのを、私が憐んで夫婦となり、交情も日ましに厚くなっているにかかわらず、その恩義をわすれて、私を棄てようとするのは、人の道にはずれたしうちだ」
碧玉の環飾 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
到底たうてい自分は此の苦境を逃がれることの出来ぬ何等過去の業果と思ふから、此の肉体をば餓鬼がきの如き男子の飜弄ほんろうに一任するが、かし郎君あなた良人をつとと思ふ心にかつて変動を見たることの無いのは
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「九年立っても月給は上がらず。いくら勉強しても人はめちゃくれず、郎君ろうくん独寂寞ひとりせきばくですたい」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)