“郎兵衛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らうべゑ50.0%
ろうべえ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この村に、七郎兵衛らうべゑといふ五十あまりの男がありました。七郎兵衛は少し馬鹿ばかな男でしたから、村の人達は、馬鹿ばか七、馬鹿七と呼んでゐました。七郎兵衛自身も、馬鹿七といはれて平気でゐました。
馬鹿七 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
市九郎が、防御のための防御をしているのを見て、気を許してかかっていた主人の三郎兵衛ろうべえは、不意に投げつけられた燭台を受けかねて、その蝋受けの一角がしたたかに彼の右眼を打った。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)