郎兵衛らうべゑ)” の例文
この村に、七郎兵衛らうべゑといふ五十あまりの男がありました。七郎兵衛は少し馬鹿ばかな男でしたから、村の人達は、馬鹿ばか七、馬鹿七と呼んでゐました。七郎兵衛自身も、馬鹿七といはれて平気でゐました。
馬鹿七 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)