“過年”の読み方と例文
読み方割合
いつか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
過年(いつか)、水天宮様の縁日の晩でしたっけ、大通(おおどおり)のごッた返す処をちっとばかり横町へ遠のいて明治座へ行(ゆ)こうという麺麭屋(パンや)の物置の前に、常店(じょうみせ)で今でも出ていまさ
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すやすやと寐息(ねいき)に簪(かんざし)の花は動いても、飾った雛は鼠一疋がたりともさせないんでございますってね、過年(いつか)もお雛様が皆(みんな)で話をするッて、真面目に言いなすったことがある位
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
父さんはね、医者なんですけれど、もと個人、人一人二人の病(やまい)を治すより、国の病を治したい、と云う大(おおき)な希望(のぞみ)の人ですからね。過年(いつか)、あの、家族主義と個人主義とが新聞で騒ぎましたね。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)