逢紀ほうき)” の例文
長男の袁譚が、後から城外まで引揚げてくると、袁紹の喪が発せられ、同時に三男の袁尚から大将逢紀ほうきを使いとして、陣中へ向けてよこした。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
審配、逢紀ほうきのふたりを総大将に。田豊、荀諶じゅんじん許攸きょゆうを参軍の謀士に。また顔良がんりょう文醜ぶんしゅうの二雄を先鋒の両翼に。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
重臣たちの意向をさぐると、逢紀ほうき審配しんぱいのふたりは、袁尚えんしょうを擁立したがっているし、郭図かくと辛評しんひょうの二名は、正統派というか、嫡子ちゃくし袁譚えんたんを立てようとしているらしい。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奮武ふんぶ将軍に封じて、ていよく、自身が藩政を執り、もっぱら人気取りの政治を布いて、田豊でんほう沮授そじゅ逢紀ほうきなどという自己の腹心を、それぞれ重要な地位へつかせたので
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のみならず、袁紹一族には、富資ふし精英の子弟も多く、麾下には審配しんぱい逢紀ほうきなどのよく兵を用うるあり、田豊、許攸きょゆうの智謀、顔良、文醜ぶんしゅうらの勇など、当るべからざる概があります。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敵の一大将、逢紀ほうきはここへ来てから病んでいた。そのため審配がもっぱら司令にあたっていたが、日頃からその審配と不和な沮授そじゅは、事ごとに彼の命を用いないらしいのである。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
逢紀ほうき義渠ぎきょの二大将が、諸所のお味方をあつめて、ただ今、ここに着きました」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、逢紀ほうきという侍大将のひとりが、そっと、進言した。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)