こみち)” の例文
これとは反対に根笹は草に隠れて、地続きの一方の空地にはのぞいても眼につかぬのに、いつになってもその根が走って来ることを止めない。こみちにも出れば芝生の中にも出る。
果して半畝位の庭があって、細かな草が毛氈もうせんを敷いたように生え、そこのこみちには楊柳やなぎの花が米粒をいたように散っていた。そこに草葺くさぶきの三本柱のあずまやがあって、花の木が枝を交えていた。
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
ゆめのこみちにしたたるや
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)