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途法
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とほう
ふりがな文庫
“
途法
(
とほう
)” の例文
途法
(
とほう
)
にくれた蘿月はお豊の帰って来るまで、
否応
(
いやおう
)
なく留守番にと
家
(
うち
)
の中に取り残されてしまった。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
長庵になってみれば、油御用の株が伊豆伍から奪われて筆幸へ廻れば、筆幸から
途法
(
とほう
)
もない謝礼が転がり込む約束になっているから、元より万事、慾と二人づれでなければ一寸も動かぬ長庵である。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
お豊は
途法
(
とほう
)
に暮れた結果、兄の
蘿月
(
らげつ
)
に相談して見るより
外
(
ほか
)
に仕様がないと思ったのである。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「そうとも! それにきまってらアな、南のお奉行様が、いざ手におくだしになるまでにゃアすっかりお調べがとどいているんだ。その御眼力にはずれはねえ。しかもお前、そのめしもりの女ッてエのが、また
途法
(
とほう
)
もねえ
阿婆摺
(
あばず
)
れだってえじゃアねえか」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
途法
(
とほう
)
にくれてあたりを見る時、吹雪の中にぼんやり
蕎麦屋
(
そばや
)
の灯が見えた嬉しさ。
雪の日
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
殆ど
途法
(
とほう
)
に暮れてしまった。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
途
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“途”で始まる語句
途
途中
途端
途々
途方
途切
途絶
途轍
途次
途断