“とほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
途方92.2%
途法5.6%
吐芳1.1%
士芳1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ路頭ろとう乞食こつじきごとく、腰をかがめ、頭を下げて、あわれみを乞えり。されどもなお応ずる者はあらざりしなり。盲人めしいはいよいよ途方とほうに暮れて
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長庵になってみれば、油御用の株が伊豆伍から奪われて筆幸へ廻れば、筆幸から途法とほうもない謝礼が転がり込む約束になっているから、元より万事、慾と二人づれでなければ一寸も動かぬ長庵である。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その他根本吐芳とほうさんの「大通人香以」の如きも、わたくしは参照した。しかし根本氏といえども、わたくしと同じく魯文の文に拠ったことであろう。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わかれせはしきにわとりの下 士芳とほう
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)