逆羽さかばね)” の例文
と、よけいにきつけると、うるさいとでも感じたか、金瞳黒羽きんどうこくう大鷲おおわしあらしに吹かれたようにムラムラと満身まんしん逆羽さかばねをたててきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その底にすむ金色こんじきひとみ、かしらの逆羽さかばね、見るからに猛々たけだけしい真黒な大鷲おおわしが、足のくさりを、ガチャリガチャリ鳴らしながら、扇山せんざん石柱いしばしらの上にたって、ものすごい絶叫ぜっきょうをあげていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)