トップ
>
追懸
>
おっかけ
ふりがな文庫
“
追懸
(
おっかけ
)” の例文
ありゃね、しょッちゅう、あの花売を
追懸
(
おっかけ
)
廻していたんで、今朝も、お
前
(
めえ
)
、後を
跟
(
つ
)
けて石滝へ入ったんだと。え何、力になろうの、助けてやろうという
贅沢
(
ぜいたく
)
なんじゃあねえんでさ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
傘の色が、又代助の頭に飛び込んで、くるくると渦を捲いた。四つ角に、大きい真赤な風船玉を売ってるものがあった。電車が急に角を曲るとき、風船玉は
追懸
(
おっかけ
)
て来て、代助の頭に飛び付いた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鶴とは申せど、尻を振って
泥鰌
(
どじょう
)
を
追懸
(
おっかけ
)
る容体などは、余り
喝采
(
やんや
)
とは参らぬ図だ。誰も誰も、
食
(
くら
)
うためには、品も威も下げると思え。さまでにして、手に入れる餌食だ。
突
(
つつ
)
くとなれば会釈はない。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これだけに負けて置けと命令するようにいって、もし主人がその通りにしないと、友達は健三を店先に残したまま、さっさと先へ歩いて行った。健三も仕方なしに後を
追懸
(
おっかけ
)
なければならなかった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
懸
常用漢字
中学
部首:⼼
20画
“追”で始まる語句
追
追従
追々
追剥
追分
追掛
追手
追憶
追付
追駈