トップ
>
追取刀
>
おっとりがたな
ふりがな文庫
“
追取刀
(
おっとりがたな
)” の例文
追取刀
(
おっとりがたな
)
でオイ来たと起上る小器用な才に乏しかった。「間に合わせ」とか「好い加減」とかいう事が嫌いであったし、また出来ない人であった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
あの
親仁
(
おやじ
)
も大分百姓を痛めて
溜込
(
ためこ
)
みましたね。そのかわり頭が
兀
(
は
)
げた。まあ、
皆
(
みんな
)
が図書様を取巻いて、お手柄にあやかるのかしら。おや、
追取刀
(
おっとりがたな
)
だ。何、何、何、まあ、まあ、奥様々々。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
追取刀
(
おっとりがたな
)
で駆けつけた長井巡査は寺本医師を見ると、丁寧に礼をして
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
謀叛人
(
むほんにん
)
が降つて湧いて、
二
(
に
)
の
丸
(
まる
)
へ
取詰
(
とりつ
)
めたやうな騒動だ。将軍の
住居
(
すまい
)
は大奥まで
湧上
(
わきあが
)
つた。
長袴
(
ながばかま
)
は
辷
(
すべ
)
る、
上下
(
かみしも
)
は
蹴躓
(
けつまず
)
く、
茶坊主
(
ちゃぼうず
)
は転ぶ、女中は泣く。
追取刀
(
おっとりがたな
)
、
槍
(
やり
)
、
薙刀
(
なぎなた
)
。そのうち騎馬で
乗出
(
のりだ
)
した。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
“追取”で始まる語句
追取
追取卷
追取稼