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返照
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へんしょう
ふりがな文庫
“
返照
(
へんしょう
)” の例文
彼を引きとめる心理作用の性質は
一目暸然
(
いちもくりょうぜん
)
であった。けれども彼はその働きの顕著な力に気がついているだけで、その意味を
返照
(
へんしょう
)
する
遑
(
いとま
)
がなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
九助は次第に心地元に復し、始めて幻夢の
覚
(
さ
)
めたる如く、首を挙げて四辺を
見廻
(
みめぐ
)
らすに、時は既に
申
(
さる
)
の下りとおぼしく、太陽
巒際
(
らんさい
)
に臨み
返照
(
へんしょう
)
長く横たはれり。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
その
返照
(
へんしょう
)
はいつまでも透明な黄の
霞
(
かす
)
んだ青磁や
水浅葱
(
みずあさぎ
)
の西の空に、
紅
(
あか
)
く紅く地平の
積巻雲
(
せきけんうん
)
を燃え立たせた。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
照
常用漢字
小4
部首:⽕
13画
“返”で始まる語句
返
返事
返辞
返答
返報
返辭
返討
返詞
返咲
返却