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輸贏
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ゆえい
ふりがな文庫
“
輸贏
(
ゆえい
)” の例文
すなわちちょうはんというのは「ばくち」の一種で、丁よ、半よと、
輸贏
(
ゆえい
)
を争うことの
謂
(
い
)
いなのであります。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そうして、左枝の顔に、それまでにはなかったところの、悽愴な気魄が
泛
(
うか
)
び上がった。
輸贏
(
ゆえい
)
をこの一挙に決しようとするのであろうか、突然立ち上がると同時に廊下へ飛び出した。
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
米国の費府大学で
状師
(
じょうし
)
の免状をとり、まだ若冠だが出来がよく、訴庭で法官と
輸贏
(
ゆえい
)
を争ってもヒケをとるような男ではないが、因循する性質で、大切な時を尻込して
失敗
(
しくじ
)
ってばかりいる。
湖畔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
二つの
骰子
(
さいころ
)
を壺笊に入れ、女が白い手で、ぱっと伏せる。骰子はカラカラッと鳴って、静まる。狐、狸、猿、狼、虎——瞬間の
輸贏
(
ゆえい
)
に賭ける、いろいろな
眸
(
まなざし
)
を、客たちは女の手元に集中する。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
生命を端的の
輸贏
(
ゆえい
)
にかけて、恩怨を決死の格闘に置くの約束が果されようとしているのだ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“輸贏”の意味
《名詞》
輸贏(しゅえい 慣用読み:ゆえい)
(「輸」が「負け」、「贏」が「勝ち」を意味する)勝ち負。贏輸。
(出典:Wiktionary)
輸
常用漢字
小5
部首:⾞
16画
贏
漢検1級
部首:⾙
20画
“輸”で始まる語句
輸
輸入
輸出
輸出超過
輸入超過
輸出禁止
輸血
輸入超過額
輸送
輸卒