“ゆえい”の漢字の書き方と例文
語句割合
輸贏100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二つの骰子さいころを壺笊に入れ、女が白い手で、ぱっと伏せる。骰子はカラカラッと鳴って、静まる。狐、狸、猿、狼、虎——瞬間の輸贏ゆえいに賭ける、いろいろなまなざしを、客たちは女の手元に集中する。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
生命を端的の輸贏ゆえいにかけて、恩怨を決死の格闘に置くの約束が果されようとしているのだ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)