ウタヽ)” の例文
旧字:
花見れば花に慰まずウタヽ益、花になぞへて、人を思ふに、心痛むを覚えるのである。秋と言ふほど、愈心が痛いのである。
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
即、日本紀旧註其他、漢文訓読の上に残つてゐる「ウタヽ」に、ぴつたり当るものである。
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
而も同時に璃寛は、早瀬伊織・桜丸・梅王・神谷ウタヽ・放駒長吉・木鼠忠五郎など、魁車の役どころでもあり、亦彼の将来をも示してもゐる様な芸境を見せた。ところが、其点では魁車は不幸だつた。