軍人いくさびと)” の例文
この世に起るすべてのものは、いいのだ。また一度は、心をのどめて、絹のしとねのふちに打ち寛ろがう。いつも、軍人いくさびとの氣もちでゐまい。
されどヴァティカーノ、その他ローマの中の選ばれし地にてピエートロに從へる軍人いくさびと等の墓となりたる所はみな 一三九—一四一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
戦陣の留守は長く辛かろうが、ふたたび家庭に会えば、また新妻新聟にいむこの頃の思いを新たにすることができる。軍人いくさびとならでは味わい得ぬよろこびといえような
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
公民の力をも、軍人いくさびとの力をも萎えさせおる。
島崎土夫主しまざきつちおぬし軍人いくさびとの中にあるに
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
軍人いくさびと小松こまつのかげに
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
永遠とこしへに治め給ふみかどは、かのおぼつかなき軍人いくさびと等の爲に、かれらの徳によるにあらでたゞ己が恩惠めぐみによりてそなへをなし 四〇—四二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくぞ軍人いくさびと
かの先に進める天の王國の軍人いくさびと等は、車がいまだそのながえを枉げざるまに、皆我等の前を過ぐ 二二—二四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あゝわが視る天の軍人いくさびと等よ、惡例あしきためしに傚ひて迷はざるなき地上の人々のために祈れ 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)