つま)” の例文
そうして、日記の白いままに八月に入ったある朝、——つまずいた夢でも見たのであろう、私は眼がめると、私はいつものように壁にしたかげを見ていた。浅黄色の美しい夜明けだ。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
見出しおどろき申候れば昨夜つまづきしはまつたく殺害せつがいされし者と初めて心づき候因て殺し人は外に御座候はんおそれながら此儀御賢慮ごけんりよねがひ奉つるといふをもまたず小野寺源兵衞席を進みこゑあらくいかに傳吉おのれ邪辯じやべん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ただひとり母だけは、つまずき勝ちな私に度々手紙をくれてしかって云う事は、——
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)