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赭茶
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あかちゃ
ふりがな文庫
“
赭茶
(
あかちゃ
)” の例文
船のへさきに
赭茶
(
あかちゃ
)
けた土と、緑の樹木と、無線電信の高柱と、山鼻の大岸とをもったジブラルタルが海の夢のようにぽっかりと浮かび上った。
踊る地平線:12 海のモザイク
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
箒
(
ほうき
)
のような
赭茶
(
あかちゃ
)
けた毛を、
大髻
(
おおたぶさ
)
にとりあげ、右眼はうつろにくぼみ、残りの左の眼は、ほそく皮肉に笑っている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
跡には
赭茶
(
あかちゃ
)
けた山の地肌が醜く曝け出され、岩石と切木株がゴツゴツと露はれてとげとげしい感じを与へた。
夏蚕時
(新字旧仮名)
/
金田千鶴
(著)
帆村の目にうつったのは、
赭茶
(
あかちゃ
)
けた毛と白髪とが交っている、中老人らしい後頭部を見ただけでありました。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かの女の小児型の足が二つ
毬
(
まり
)
のように
弾
(
は
)
ずんだ。よく見ればそれに
大人
(
おとな
)
の筋肉の
隆起
(
りゅうき
)
がいくらかあった。それを地上に落ち付けると
赭茶
(
あかちゃ
)
の
駒下駄
(
こまげた
)
の
緒
(
お
)
の
廻
(
まわ
)
りだけが
括
(
くび
)
れて血色を寄せている。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
赭茶
(
あかちゃ
)
けた
焼土
(
しょうど
)
と、崩れかかった壁と、どこの誰とも判らぬ
屍体
(
したい
)
とが、到るところに見出された。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
草津大尉の声のする方に、
道後
(
どうご
)
少尉が、懐中電灯を照しつけてみると、なるほど、今までの
赭茶
(
あかちゃ
)
けた
泥土層
(
でいどそう
)
は無くなって、濃い水色をした、硬そうな
岩層
(
がんそう
)
が、冷え冷えと、
前途
(
ぜんと
)
を
遮
(
さえぎ
)
っていた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
赭
漢検1級
部首:⾚
16画
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
“赭茶”で始まる語句
赭茶化