赫耀かくよう)” の例文
すべての国の弱き者、しいたげられおる者のために、その希望たりたてたる特性すなわちこれである。こはこの大英国の栄光中最も赫耀かくようたる霊彩を
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
時に、一粒の愛、ジェニュインな金剛石の輝きは、高い遠い光明を放って、生活全体を、赫耀かくようたる光体にする。
自由豪放な青春の気はそのつかれた肉体や、おとろえた精神に金蛇銀蛇の赫耀かくようたる光をあたえる。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
後にも先にも、氏が当夜の如く気高く、若く、美しく、赫耀かくようとしてゐたことはなかつた。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ひろく牙大にしてこの騎士を撃たんとすすむ、両足獅のごとく尾不釣合に長く、首尾の間確かに二十二足生え、酒樽に似て日に映じて赫耀かくようたり、その眼光りて浄玻璃じょうはりかと怪しまれ