譚海たんかい)” の例文
龍介は珈琲コーヒーすすりながら答えた。頸飾事件と云うのは、わが「譚海たんかい」の八月号に乗っていたので、皆様の内には覚えている方もあるでしょう。
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
雑誌「譚海たんかい」を主宰して、継続しながら九年間、私の作品を載せてくれ、ともすれば男の子ばかりになりたがる私の作品を
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
百川ひゃくせん君は譚海たんかいの作あり、倶に奇事異聞を記述せるものにて文章の巧妙なる雕虫吐鳳ちょうちゅうとほう為に洛陽らくようの紙価を貴からしめしも、余を以て之を評さしめば
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
津村正恭の『譚海たんかい』二に、丹後の由良のみなと逆沓さかぐつという故事あり、つれ王丸という冠者、三荘太夫がもとを逃れて京へ登る時に、雪中に沓を跡になし穿きて逃れたる故
依田学海翁の漢文の椿岳伝が屏風の裏にってあったそうだが、学海の椿岳伝は『譚海たんかい』の中にも載っていない。定めし椿岳の面目を躍如たらしめた奇文であったろうと思う。
大学 太極図説 〔大乗〕起信論 大聖日蓮深秘伝 大道本義 大日本史 大日本人名辞書 太平記 太平御覧 太平広記 高島易占 高島易断 太上だじょう感応篇 霊能真柱たまのみはしら 譚海たんかい 耽奇たんき漫録
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
その理由は鎮守の社が藤原時平で、天神の敵であるからだといいましたが、どうして時平大臣を祀るようになったかは、まだ説明せられてはおりません。(津村氏譚海たんかい。千葉県印旛いんば郡酒々井町)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
津村正恭の『譚海たんかい』巻十一に
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)