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諾否
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だくひ
ふりがな文庫
“
諾否
(
だくひ
)” の例文
用事は
固
(
もと
)
より
単簡
(
たんかん
)
であった。けれども細君の
諾否
(
だくひ
)
だけですぐ決定されべき性質のものではなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「昨日レヴェズ様が、私に公然結婚をお申し出になりました。そして、その
諾否
(
だくひ
)
を、この二つで回答してくれと
仰言
(
おっしゃ
)
って……」と彼女は語尾を
萎
(
すぼ
)
めて、あまりにも
慌
(
あわ
)
ただしい
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
美奈さん、
貴女
(
あなた
)
には、お話しなかったけれども、
妾
(
わたし
)
青木さんから、一昨日の晩、突然結婚の申込を受けたのです。そうして、それに対する
諾否
(
だくひ
)
のお返事を、今晩しようと
云
(
い
)
うお約束をしたのです。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
さように、追い返さるるも、
御狭量
(
ごきょうりょう
)
にとられて、おもしろくないでしょう。
諾否
(
だくひ
)
は、もちろん御意にあること。一応、使者なるものを、おん前にお引かせなされても、よろしかろうと愚考されますが
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
アア考えてみれば御両親の
諾否
(
だくひ
)
が僕の運命の
岐
(
わか
)
るる所。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
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宗治の心はすでに
諾否
(
だくひ
)
の先へ超えているのであった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
諾
常用漢字
中学
部首:⾔
15画
否
常用漢字
小6
部首:⼝
7画
“諾”で始まる語句
諾
諾威
諾々
諾威人
諾亜
諾矣
諾意
諾書
諾来
諾児汝