“諸足”の読み方と例文
読み方割合
もろあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
走り出して七、八間、あッと筒抜けの声が夕暗を流れたかと思うと、男女ふたりの姿は、地に張られていた一本の繩に諸足もろあしすくわれて
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、木蔭から徒歩かちの若武者が、太刀を振ってあらわれ出たが、真っ先に進んだ敵の一騎の、馬の諸足もろあしいで仆し、落ちるところを討って取り、つづいて十数人を討ちとった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さっと、飛び退いた金右衛門が、ひょうのごとく身を屈したのは、向うみずな次郎が飛びこんでくるところを、抜いて、その諸足もろあしを払わんとした用意にちがいありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)