論衡ろんこう)” の例文
論衡ろんこう』正説篇に『論語』の起源について語っている個所がある。それによると、『論語』は弟子たちがともに孔子の言行を記したものであった。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
王充おうじゅうの『論衡ろんこう』に兎の雌は雄のめて孕むとある、『楚辞』に顧兎とあるは注に顧兎月の腹にあるを天下の兎が望み見て気を感じて孕むと見ゆ
王充おうじゅうの『論衡ろんこう』論死編に曰く
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
たとい学而と郷党とが『論衡ろんこう』に言う斉魯二篇に当たらないとしても、現存の『論語』においては確かにこの二篇が古く、また明白な統一を持っている。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
論衡ろんこう』に雷が樹を打ち折るを漢代の俗天が竜を取るといったと見え、『法顕伝』に毒竜雪を起す、慈覚大師『入唐求法記』に、竜闘ってひょうを降らす、『歴代皇紀』に
王充おうじゅう論衡ろんこう』に曰く
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
著者はこの想像に証拠を与えるものとして王充の『論衡ろんこう』の文を引き、それにもとづいて少なくとも斉魯二篇本と河間七篇本とが前漢中期以前に存したことを認め
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)