諒恕りょうじょ)” の例文
本文との多少の重複は、諒恕りょうじょしていただきたい。(便宜上二十七日の分を「その一」、二十日の分を「その二」とする)
次には関税問題に於ても左様さようである。国家の存立上、各々その国に於てある度にまで関税を課せざるべからざる事情の有る事は諒恕りょうじょせなければならぬ。
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
ぼくのかかる徒然めいた少年時代の記も、思わず長くなって恐縮しているが、ま、あと二、三章を以て結ぶつもりであるから、併せて諒恕りょうじょを希っておく。
従ってこの話は、黒田藩に起った事実を脚色したものであるが、しかし人名、町名と時代は差障さしさわりがあるから仮作にしておいた。あしからず諒恕りょうじょして頂きたい。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
これはあらかじ諒恕りょうじょを願って置く。
その結果、多少の加筆校訂をする程度でついに出すことにしたわけである。諸子のご諒恕りょうじょを仰いでおく。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えてこの蕪文を続行する次第である事を何よりも先に諒恕りょうじょして頂きたい。
甲賀三郎氏に答う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
諒恕りょうじょをねがいたい。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)