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誰某
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だれそれ
ふりがな文庫
“
誰某
(
だれそれ
)” の例文
誰某
(
だれそれ
)
さんがこられるから気をつけておいでと召し使いに言うと、ちょうどその人がやってくる、そういうことも時々あるものである。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「時に、もし、迷児、迷児、と呼んで
歩行
(
ある
)
きますが、
誰某
(
だれそれ
)
と名を申して呼びませいでも、分りますものでござりましょうかね。」
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
平素
(
ふだん
)
信じていたことを——そうだ、よく彼女に向って、
誰某
(
だれそれ
)
は女でもなかなかのシッカリものだなどと言って
褒
(
ほ
)
めて聞かせたことを、根から底から
転倒
(
ひっくりかえ
)
されたような
心地
(
こころもち
)
に成った。
刺繍
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
誰某
(
だれそれ
)
さんに
強
(
し
)
いられて
往
(
い
)
きは往ったが、日帰りのつもりがつい二タ晩になったりして、一人先へ帰るわけにいかず、何も商売だと思って附き合っていたと、小菊もお茶を濁そうとしたが
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
誰某
(
だれそれ
)
は偉い奴だ、史記の列伝丈を百日間でスッカリ読み明らめた」というような噂が塾の中で立つと、「ナニ乃公なら五十日で隅から隅まで読んで見せる」なんぞという
英物
(
えらもの
)
が出て来る
学生時代
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
聞くと、筋も身を
引釣
(
ひッつ
)
った、私は。日暮に谷中の坂で聞いた、と同じじゃないか。もっとも、年寄りは
誰某
(
だれそれ
)
と人を
極
(
き
)
めないと、どの声も似てはいるが。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
誰某
(
だれそれ
)
は
屁玉
(
へだま
)
を
喰
(
くら
)
って凹んだと大きに笑われたそうで、もう
懲々
(
こりこり
)
して、誰も手出しは致しません、何と、短銃では、岩見重太郎宮本の武蔵でも叶いますまい。と渋茶を一杯。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
誰
常用漢字
中学
部首:⾔
15画
某
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“誰某”で始まる語句
誰某公