“だれそれ”の漢字の書き方と例文
語句割合
誰某100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰某だれそれさんにいられてきは往ったが、日帰りのつもりがつい二タ晩になったりして、一人先へ帰るわけにいかず、何も商売だと思って附き合っていたと、小菊もお茶を濁そうとしたが
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
誰某だれそれは偉い奴だ、史記の列伝丈を百日間でスッカリ読み明らめた」というような噂が塾の中で立つと、「ナニ乃公なら五十日で隅から隅まで読んで見せる」なんぞという英物えらものが出て来る
学生時代 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
聞くと、筋も身を引釣ひッつった、私は。日暮に谷中の坂で聞いた、と同じじゃないか。もっとも、年寄りは誰某だれそれと人をめないと、どの声も似てはいるが。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)