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親父橋
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おやじばし
ふりがな文庫
“
親父橋
(
おやじばし
)” の例文
国への江戸
土産
(
みやげ
)
に、
元結
(
もとゆい
)
、油、
楊枝
(
ようじ
)
の
類
(
たぐい
)
を求めるなら、
親父橋
(
おやじばし
)
まで行けと十一屋の隠居に教えられて、あの橋の
畔
(
たもと
)
から
鎧
(
よろい
)
の渡しの方を望んで見た時。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
飲んだ帰りらしい、ほろ酔い機嫌で
親父橋
(
おやじばし
)
まで来かかると、橋のたもとの柳のかげから一人の男が飛び出して、不意に信次郎の横っ腹を突いたので……
半七捕物帳:57 幽霊の観世物
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
自分は倉造りの運送問屋のつづいた
堀留
(
ほりどめ
)
あたりを
親父橋
(
おやじばし
)
の方へと、商家の軒下の僅かなる日陰を
択
(
よ
)
って歩いて行った時、あたりの景色と調和して立去るに忍びないほど心持よく
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
親父橋
(
おやじばし
)
が渡しで廓がよいに不便だろうと、遊女屋側からかけたので、遊人それを徳とし、その特志家を——実は商業上手を、おやじおやじと尊称した名が残ったのであると記録にもある。
旧聞日本橋:07 テンコツさん一家
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
両国から
親父橋
(
おやじばし
)
まで歩いて、当時江戸での最も繁華な場所とされている
芳町
(
よしちょう
)
のごちゃごちゃとした通りをあの橋の
畔
(
たもと
)
に出ると、
芋
(
いも
)
の煮込みで名高い居酒屋には人だかりがして
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
親父橋
(
おやじばし
)
を渡りかゝると、あとから
跟
(
つ
)
けて来たらしい一人の者が、つか/\と寄って来て、先ず横合から供の提灯をたゝき落して置いて、いきなりに桂斎先生の左の胸のあたりを突きました。
三浦老人昔話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
先生の出て行くところを狙ったのですが、どうも工合が悪かったので、雨にぬれながら
親父橋
(
おやじばし
)
の袂に立っていて、その帰るところを待ちうけて、今年十五の小僧が首尾よく相手を仕留めたのです。
三浦老人昔話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“親父”で始まる語句
親父
親父様
親父儀
親父殿